健康でいることの本当の意義を考えたことはありますか?
健康でいることの本当の意義を考える
この数年、大切な人たちが次々と他界しました。
恩人、友人、講師の先生──彼らが人生の最後に
どんな思いだったのかはわかりません。
でも、僕にとって彼らの旅立ちは深い喪失感と共に、
後悔をもたらしました。
「もう一度会っておけばよかった」「いつでも会えると思っていた」。
そんな思いが胸に残ります。
その多くが60代の方々でした。
今の時代、60代はまだまだこれから人生を楽しみ、
新しい挑戦ができる年代です。
セカンドライフやサードライフを充実させるための
社会の環境も整い始めています。それなのに、突然その扉が
閉ざされてしまう現実があるんです。
どんなに仕事を頑張っていても、どんなに目標に向かって
突き進んでいても、それらは「生きているからこそ可能なこと」です。
そして、その「生きる」という基盤を支えるのは、
他でもない健康です。
健康であるから、立ち向かえる。健康であるから、
夢を描ける。健康であるから、誰かを助けることもできる。
だけど、健康を失えば、そして命を失えば、
何もできなくなってしまう──。
健康は人生の土台
僕はこれまでも「健康が大事だ」と何度も伝えてきました。
そして友人たちも、その大切さを軽視していたわけではありません。
そのうちの一人は家族で健康的なダイエットに取り組み、
肌の艶が増し、笑顔も輝いていました。
LINEでつい先日連絡したばかりだったのに、それでも、
それから少しの時間で旅立ってしまったんです。
なんで?どうして?
その現実を目の当たりにして、改めて思いました。
「どうか、その前に気づいてほしい」と。
健康が損なわれてしまう前に、
そして命の危機に直面する前に、できることがあるんだと。
死を間近に感じると、人は藁にもすがりたくなると言います。
これを書いていて、ふと30年前に他界した大好きだった
祖父を思い出しました
お見舞いに行ったら僕の存在に気づいた祖父は
病室のベッドで管に繋がれ
弱っていたにもかかわらずものすごい力で
手をぎゅうっと握ってくれた
言葉が発せない状態だったけれど必死で何かを訴えてる
一生懸命震える手でミミズの這ったような文字で
何か書いてくれました
誰も読めなかったけど、僕には伝わりました
「晩酌したい」だ!
こんな状態なのに晩酌したいだなんて
面白いのと哀しいのと複雑な思いで
祖父を直視できなかった
涙が止まらなくなりそうで
一番やりたいことすら
叶えてあげられない
話は戻すけど、祖父の場合は病気では
なかったけど、そうなる前にできることがあるはず。
あったはず。
人には必ずどんな形にしても寿命がくる。
大切な人がいなくなるのは誰にとっても
切なく辛く哀しいことだけど
突然の別れを迎えるより
自然な形で迎えられことも
一番の幸せなのではないかと思う。
だからこそ、これまで以上に健康についての情報を発信し、
共有しなければならないと感じています。
内側と外側、トータルで健康を考える
僕が伝えたいのは、体全体の健康です。そしてその本質。
内側からも、外側からも、トータルで支える健康を目指したい。
外側とは 筋肉や骨。
寿命を迎えるその日まで、自分の足で歩きたいと思いませんか?
ベッドから動けない、寝返りすら打てない──そんな状態を
受け入れることは、想像以上に辛いことだと思います。
この20数年施術の経験の中で、何人も何十人もその実際をみてきました。
動けること、それは宝物です。
失って初めて気づくのでは遅いんです。
内側は、見えない場所。そこ(体内)で何が起こっているのか?
毎日、自分の体の中で起きていることを目で確認することはできません。
でも、それが研究され、科学的な答えが出ていて、それを
手にする方法があるとしたら?
知らなければ気づけない、だけど「知ること」は
選択肢が増えるだけでなく、必要なときに
焦ることなく対応できることにも繋がる。
この情報は僕だけのものではないから、伝えなければ
ならないと思うんです。
健康の本質を伝えたい理由
必要と思わない人もいるでしょう。
興味を持たない人もいるでしょう。
批判する人もいるかもしれません。
それでも、僕は伝え続けます。
健康で生きていられることが、
どれだけ尊いことかを知ってほしいから。
エゴと言われればそうかもしれない。
でも、健康であれば、困難な状況にも立ち向かえる。
新しいことにも挑戦できる。
家族や友人を支えることもできる。
何より、もっと自分の人生を楽しむことができる。
その可能性を、一人でも多くの人に届けたいと思っています。
共に考え、行動するために
健康は単なる個人の問題ではありません。
社会全体で考え、協力するべき課題です。
大きな変化を僕一人の力で起こすことは難しいから、
小さなことからやっていく。
自分自身が健康を守り、誰かとその知識や方法を共有し、
その人とともに実践していく。
その積み重ねが、大切な命を守ることにつながると信じてます。
だからこそ、これからも「本質」を伝え続けます。
健康は決して当たり前ではない。
失う前に気づいてほしい。
そして、もし、これを機に、共に考え、行動し始めたいと
思う人がいたら、協力して欲しいと思います。
若い世代や忙しい人たちへも届けたいメッセージ
僕と同世代の人には理解できても、
20代や30代の方は、「健康なんて自分にはまだ関係ない」と
感じるかもしれません。
実際、僕も20代の頃は同じでした。
それよりも、「今日誰と何をする?何が楽しい?」が
優先で、健康については話題に上がることは
あっても今ほど深く考えることはなかった。
40代に入ってくると、多くの人は仕事や家族、
子育てに追われて、
「そんな余裕はない」「綺麗事では片付かない」というかも
しれません。
もしくは、事業や仕事が楽しく順調すぎて、
没頭するあまり、自分の体が蝕まれていることに
気づかないこともあるでしょう。
でも、事実は一つだけ──
必ず誰でも歳をとるということ。
若いからこそ、今こそ、対策を始めるべきなんです。
老化の原因となる「酸化」「炎症」「糖化」は、
気づかないうちに体を蝕み、
将来的に健康を損なうだけでなく、病気や障害の原因に
なる可能性があります。
そして、何か問題が起きた後に慌てて対策をしても、
理想的な結果を得られない可能性が高いのです。
特に若い世代の方々にお伝えしたいのは、
「本当に大切なこと」を知る機会を逃さないでほしい、
ということです。
流行りの美容法や口コミに振り回されている間に、
実はもっと本質的なアプローチがあるかもしれない。
そして、それを知ることで、将来にわたって
健康な体と心を保つ土台を築くことができるのです。
もし、「まだ若いから」「今は忙しいから」と
後回しにしている人がいたら、ほんの少しだけ
立ち止まって、これからの人生を
どんな体で生きていきたいのかを
考えてみてほしい。
健康は、後で気づいても取り戻すのが
難しいものだから。